胚移植後に注意すべきこと
つつみ鍼灸整骨院の真船です。
当院ではお身体に不調を抱える方やケガ、美容を目的とした鍼、マッサージなど多岐にわたり施術しております。その中でも、子宝・不妊への対応もおこなっており多くの患者様がご来院されます。
病院への通院に加えて鍼灸治療を併用することで、より妊娠につながりやすい体質改善を目的とします。
病院(西洋医学)においての具体的な治療方法の種類には、
○タイミング法 ○人工授精
○体外受精 ○顕微受精
などがあります。
順調に自然妊娠した場合であっても着床から妊娠初期の子宮内はとっても不安定で、これといった自覚が無くても無事に妊娠が継続することは決して当たり前なことではありません。
なかでも体外受精や顕微受精では、一度卵子を採取し受精させてからまた母体に戻すため、より一層の配慮が必要になってきます。
では、このような移植作業をおこなった後はどんなことに注意して過ごしたほうが良いのか?
そこについて説明していきます。
① 安静!!
理想を言えばこれに尽きます!
ですが安静にしすぎてもかえって血流が悪くなってしまったりもするので、基本的には普段通りに過ごしていただいて問題はないと思います。子どもを身篭るのはどうしたって女性ですし、旦那様はどうしたって代わってあげることはできませんので、この時期ばかりは奥様はお姫様です!(笑)胚移植後の超デリケートな母体には心身穏やかに安心して休める環境が必須です!!
② 休息
安静と似ているようですが、ゆっくり体を休めて質の良い睡眠を心がけてください。
忙しい日々の中での治療だとついつい自分の休息が後回しになってしまいがちですが、眠りが浅かったり寝る直前までスマホやPCなどをしていると脳が休まらず体にも不調が現れやすくなります。普段の生活でも大事なことですね。
③ なるべく振動を避ける
先にも述べたように、移植後の子宮内は超デリケートな状態のため過剰な振動や衝撃はやはり避けるべきです。普段通りの生活で問題はないかと思いますが、長時間の車の運転や自転車などはあえてこの時期にする必要性はないと思います。そのような状況になった場合は、体調を最優先で休憩をいれながら行うことをおすすめします。
④ ストレスを溜め込まない
本来、妊娠しやすい体質にするには副交感神経を優位にする、簡単にいうとリラックスした状態にする必要があります。
逆にストレスがかかっている状態は交感神経が過敏になった状態です。交感神経が優位になると、血管が収縮して血流が悪くなり、妊活に肝心な子宮や卵巣機能への栄養も行き届きにくくなります。
またストレスによるホルモン分泌への影響も不妊の原因に大きく関わってきます。
着床から妊娠初期には、様々なホルモン分泌がおきることで妊娠を維持しようとします。なるべくストレスがたまらないように、趣味や息抜きの時間を作ったり、うまく自分をご機嫌にさせることもとても重要になってきます。
赤ちゃんがいる未来を考えた時に、そこに至るまでにどれだけの治療を受けてきたか、その度にどれだけ身体に負担をかけてきたか、何度も治療を繰り返していたなら精神面への負担もかかります。男性側に不妊原因がある場合も同じように。
共に臨んできた治療の日々を振り返る時間も大事です。そう考えると自然と体を大事に扱おうと思えてくるはずですよね(^^)
胚移植前後の鍼灸治療は血流改善により着床率もあがるとされていますので、とてもオススメです!
妊活に大事なツボの指導やセルフ灸のやり方など、東洋医学的視点から治療しながら患者様がより安心して妊活に臨めるように対応致します。
ご不明な点や不安に思うことなどがありましたら、お気軽にご相談ください(^^)
排卵障害性不妊症に鍼灸
つつみ鍼灸整骨院の松岡です。
排卵障害でお悩みの女性はとても多く当院にも多くの患者様がご来院されています。
今回は排卵障害性不妊症に関する中国の研究結果を報告します。
甘粛省白銀市景泰県人民病院の張永宏氏は排卵障害性不妊症では西洋医学の排卵促進単独治療よりも、鍼治療併用の妊娠成功率が高かったと報告しました(上海鍼灸雑誌、19年5期)
対象:排卵障害性不妊症の106例。平均年齢29±4歳、平均不妊年齢3.49年。これをランダムに西洋群(排卵促進剤治療)、鍼治療群各53例に分け、両群ともに排卵促進剤を合計3月周期おこなった。
結果:排卵率は
西洋群55.3%(159周期中88周期)
鍼群75.5%(159周期中120周期)
妊娠成功率は西洋群30.2%(16例)鍼群60.4%(32例)
そして鍼群はFSH、LH、E2で西洋群よりも優位に高かったとの結果がでました。
【鍼灸柔整新聞第1102号より抜粋】
すごいですね!鍼灸最強ですね!!
実際に当院の患者様の中にも、排卵障害が良くなり妊娠に至ったという症例はいくつもあります。
あきらめずに是非ご相談いただければと思います。
多嚢胞性卵巣症候群と鍼灸
つつみ鍼灸整骨院の院長松岡です。
不妊原因の一つに多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)があります。
卵巣の中の卵胞が排卵されず残り月経異常を招きます。
そこでPCOSに対する鍼灸の効果がスウェーデンの研究で示されたので紹介です(*’▽’)
84名のPCOSの女性を3グループ、
①電気鍼を4か月受けるグループ(33名)、
②週3回の運動グループ(34名)、
③運動と食事改善の重要性を指導されただけで何もしなかったグループ(17名)に分けたところ、
鍼灸を受けたグループと運動に取り組んだグループは筋交感神経活動が低下し、
また鍼灸を受けた女性は、他のグループに比べ更に、
月経不順、ホルモンバランスの改善割合が高かったとのこと。
鍼灸は子宮、卵巣動脈を拡張させ子宮卵巣環境を向上させるだけでなく、
女性ホルモンのバランスを整えることも可能です。
不妊にお悩みのご夫婦を1人でも多く力になってあげたいと思っています。
是非ご相談くださいね。