つつみ鍼灸整骨院の院長の松岡です。
今回は子宮内膜症についてです。
子宮内膜症は生殖可能年齢女性の約10%が罹患しているとも言われていて、実際当院にも多くの患者様がご来院されております。近年では卵巣がんとの関係性も注目されており、特に閉経前後の子宮内膜症に関しましては、癌化の可能性も視野に入れなければならないと言われています。20代から30代に多く、月経痛(月経困難症)を主訴とし、加齢と共に(月経の回数を重ねるにつれ)症状が強くなる場合は、本症が疑われます。不妊症との関りもありますが、妊娠分娩とともに症状も軽減することもあると言われています。
子宮内膜症と不妊の関係性
子宮内膜症を合併している不妊患者の約7割前後は初期子宮内膜症であるとの報告があります。この初期内膜症が不妊症状に与える影響としましては、
①卵胞発育異常②黄体化未破裂卵胞症候群③高プロラクチン血症④黄体機能不全などです。
原因としましては瘀血(おけつ)、いわゆる汚れた血液の関与が東洋医学的にはあると言われています。子宮自体の機能が運動不足や自律神経の機能が低下することによって、月経血が腹腔内に貯留し発症に至ります。
子宮内膜症で鍼灸は有効であるか?
鍼灸では子宮内膜症に関する痛みの緩和が可能であるとの多くの報告が多くなされていることからも、根治は難しいまでも、医師の管理のもとの鍼灸治療はある程度は有効と言えると思います。実際に当院に来院されている、子宮内膜症との診断をされた患者様の多くは、鍼灸治療によって症状の緩和に至っている方も多いです。施術目的としましては、子宮卵巣においての血流改善、瘀血の解消が中心になります。
是非ご相談くださいね。