男性生殖器機能の低下(ED)に有効なツボ
つつみ鍼灸整骨院松岡です。今回は男性の生殖機能の低下(ED)について記載したいと思います。
日本のED有症者数は21年前と比べ2倍以上に増加しているそうです。
添加物、電磁波等など・・色々な原因と思われるものが思い浮かびますね・・
EDは東洋医学的にいうと陰萎と言います。
原因
①精神的な原因からくるもの:過去の失敗、精神的緊張など
②ケガ・腰痛などが起因となり、神経の伝達に問題があるもの:脳腫瘍、脳出血、頭部外傷など
③肥満・糖尿病・肝臓病など内科的問題のあるもの:米国の研究によると肥満によりBMI最大の群(30㎏/㎡以上)はBMIが23㎏/㎡以下の方に比べEDリスクが高かったとの結果が出ています。また、糖尿病の方も、糖尿病のない方に比べてEDリスクが2~3倍高いとの結果が出ています。
④アルコール依存症などが原因になるもの:アルコールを摂取するとアルコールによって脳や陰茎海綿体神経の働きが抑制され、陰茎海綿体の平滑筋が弛緩できず、海綿洞に血液が流入できなくなるためです。
があります。
食事療法
亜鉛:亜鉛は微量元素として体内に存在する必須ミネラルで、高齢者に亜鉛を摂取させたところ、テストステロンの値が倍に増えたとの報告も。また亜鉛の神経間の働きに関与しますので「うつ」にも良いとの報告もあります。食べ物だと牡蠣、牛肩ロース、牛もも肉、納豆、卵(納豆・卵はそれほど実際は高くないのですが、摂取する機会が多いと思うので・・)
アスパラギン酸:必須アミノ酸の一つ。性欲亢進、男性ホルモンであるテストステロンの分泌促進も言われております。積極的摂取によって精子の数が2倍になったとの研究報告もあり、アスパラガス、大豆もやし、サトウキビ、豚肉、牛肉、鶏肉にも含まれます。一方、乳がんの進行に関与するとの研究もあり、ガンのマウスに低アスパラギン酸の食事を与えたり、アスパラギン酸阻害薬を投与したところ、通常のガンのマウスは2.3週間で死亡するのが、対象のマウスはガンの転移が抑えられたとの報告もあります。
アルギニン:脳下垂体に働きかけて成長ホルモンの分泌を促進させるとも言われています。イギリスのある研究によると、アルギニンのED改善効果をプラセボと比較した際、約20%のED患者に改善効果が認められたとされています。食べ物は、うなぎ、にんにく、大豆など。免疫増強作用もあります。
EDに鍼灸
鍼灸はWHO(世界保健機構)でも、その効果がしっかりと認められています。大まかに言うと以下の疾患に効果が認められています。運動器疾患、神経系疾患、消化器疾患、呼吸器疾患、循環器疾患、内分泌系疾患、婦人科疾患、小児科疾患、眼科疾患、耳鼻科疾患など。このブログでの詳細な疾患名は避けますが、49の疾患がWHOで鍼灸適応疾患と認められております。
当院にも多くの婦人科疾患、生殖器疾患(特にED)は御来院されております。鍼灸は自律神経に作用します。勃起中枢は仙骨(仙随)にあるのですが、鍼灸をおこなうことにより、副交感神経が優位になり勃起しやすい状態になります。
男性機能向上に有効なツボ
中極(ちゅうきょく):おへその下指五本分の場所にあるツボ。泌尿器系、婦人科疾患に良く効きます。
大赫(だいかく):精力増強のツボ。中極から指1本分外側にあります。
中髎(ちゅうりょう):仙骨上の第3仙骨孔にあるツボです。セルフでおこなうのは、お灸であっても非常に困難なツボですが、この中髎の下には骨盤内臓神経という神経があり、生殖はもちろん排尿、排便などにも関わる重要な働きに関与しています。中髎への刺激はお灸も良いとは思いますが、鍼がより効果的です。
これら以外にも男性機能の向上のツボはあります。鍼灸はその疾患に関連するツボとツボを組み合わせて、その相乗効果によって治療効果を上げるので、お困りの際は、是非ご相談くださいませ。
東洋医学的「腎」と不妊の関係
つつみ鍼灸整骨院松岡です。今回は東洋医学的「腎」と不妊に関係についてです。
妊活をするにあたって「腎」の働きは非常に重要です。
※ここでいう「腎」とは、西洋医学的な「腎」の考えとも少し違いがあります。
「精」とは
精とは人間を構成する基本的な物質であり、精は気に変化し生命活動のエネルギーとなります。そして東洋医学では、人は生を受ける際に「腎」に精力を蓄え産まれてくるという考えがあります。これを生まれ持っての精ですので、「先天の精」とも言い、腎臓に溜め込んだ精力なので別名「腎精:じんせい」とも言います。
「先天の精」もあれば、当然「後天の精」もあります。後天の精は、飲食物です。いっぱい食べて「精」をつける!とか言いますよね。この二つの「先天の精」である腎性に溜め込んだ「精力」を生活の中で消費しながら、また飲食物で補いながら人は生活を営んでいきます。
「虚:きょ」と「実:じつ」の関係
東洋医学的考えの中には「虚:きょ」と「実:じつ」というものがあります。「虚:きょ」とは、少なくなる。足りなくなる。弱くなった状態。「実:じつ」とは、逆に多すぎる、過剰すぎる、強すぎる状態。少なすぎても多すぎても、良くないと考えます。ですが、東洋医学的「腎」の機能は腎精の低下、年齢と共に少なくなってきます。この状態を「腎虚:じんきょ」と言います。腎には生命力に重要なエネルギーが宿るのですが、腎の精力が低下した状態は、加齢性の疾患が現れやすくなります。例えるならば腰痛、耳鳴り、めまい、白髪、脱毛などが「腎虚」の代表的症状ですが、生殖能力の衰えである「不妊」も腎虚の症状のひとつです。
「腎」の機能を上げるには?
では「腎」の機能をあげるにはどうすれば良いのか。東洋医学的は考えで、「補:ほ」と「瀉:しゃ」というものがあります。「補:ほ」は、【足りないものを補う】こと、「瀉:しゃ」は【多すぎるものを捨てる】ことを言います。不妊の場合は腎虚(腎の精力が低下している)ですから、腎の機能を「補:ほ」で補い、上げてあげれば良いわけです。では、どのように上げれば良いのか。鍼灸ではツボの中に腎の機能を補う効果のあるツボがいくつかあります。そのツボを機能をあげる手法(補法:ほほう)で鍼やお灸で刺激してあげます。また漢方にも「補腎薬:ほじんやく」というものがあり、こちらも腎虚の症状には良いです。漢方に関しての詳細は、漢方薬局の先生にご相談ください。
食事では、豆、栗、山芋、豚肉、昆布、牡蠣など。あとは黒い食材は腎の働きを助けるといわれています。例えばキクラゲ、椎茸、黒ごま、ウナギなど。先天の精である腎精を後天の精である「飲食物」で補うことで、少なくなった腎精も補うことが出来ます。
腎の機能を補うツボ
「腎虚:じんきょ」における腎の機能を補うツボ、妊活にも有効なツボををいくつか紹介します。
腎兪:じんゆ・・・骨盤の上の際の部分から指四本上。背骨の中央から指2本程度外側
太𧮾:たいけい・・・内くるぶしとアキレス腱の間の凹んだところ。腎の経絡(身体の表面を巡る線路)にあるツボです。
太淵:たいえん・・・手首の線の親指側にある動脈の拍動する場所。肺経という経絡にあるツボです。肺経は腎の機能をサポートする働きがあります。
関元:かんげん・・・おへそから指四本分下にあります。関元は腎の機能を補う効果があるとされています。
これらのツボをなるべく毎日、お灸をおこなってみてください。妊活は「終わりの見えない長いトンネル」とも例えられます。私共の院は子宝の鍼灸をおこなっていますので、お困りの際は是非、お声がけください。相談だけでも大丈夫です。少しでも多くのご夫婦の幸せのお手伝いが出来れば、私共も幸せです。妊活応援します!
「卵子の質」について
つつみ鍼灸整骨院の美容鍼・鍼灸担当の真船です。
今回は【卵子の質】についてまとめていきます。
妊活をするなかで体外受精を選択される場合、卵子を採取する「採卵」をすることになりますが、採卵した卵子の質の状態によってその後の成長に影響が出てくることがあります。
そもそも、卵子となる細胞は卵巣にある″原始卵胞″と呼ばれる細胞からなります。
卵巣の中には、まだ原始卵胞の状態の卵胞もあれば、排卵直前の卵胞もあり、成長のスピードもそれぞれバラバラです。
成長の過程
原始卵胞→1次卵胞→2次卵胞(前胞状卵胞→胞状卵胞)→成熟卵胞(グラーフ卵胞)という流れで成長をしていき、成長スタートから半年程かけた約180日後、成熟した卵胞の殻が破れ、そこでようやく排卵されます。
原始卵胞から前胞状卵胞までの前半約90日間は、卵巣の中での調節で発育していきます。
2次卵胞以降の後半約90〜100日間は脳から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)によって発育していきます。
毎月、月経がきて排卵されてまた少ししたら次の月経がきて…ということが当たり前に繰り返されているように思えますが、その間に体の中ではだいぶ前の段階から未来の卵子が成長しているということです!
FSH(卵胞刺激ホルモン)はその名の通り、卵子を成長させるための刺激を与えるホルモンです。
上記の成長過程の後半で卵胞内に毛細血管ができると、その血流に乗って卵胞にFSH(卵胞刺激ホルモン)が運ばれます。
ポイントは、この期間にいかに卵巣へ血流を送り続けられるかが重要だということです!
成長期の子供にどんな食事を与え、どんな生活をおくらせるかで育ち方も変わってくると考えるとわかりやすいですかね😅
鍼灸治療では、まさに子宮や卵巣への血流を上げる効果があるため妊活中の方にとってもおすすめです!!
また、体質を整えたうえで人工授精や体外受精などのタイミングに合わせて鍼灸治療をおこなうことで、血流もあがり着床率アップにつながるといわれています!
ーーおすすめのツボーー
【子宮】しきゅう
名前の通り、まさに子宮に効くツボ。
おへそから下に約指5本分さがりそこから左右に指4本分。
【関元】かんげん
元気がたまり、ホルモンバランスなども整えるツボ。
おへそから下に指4本分。
【中髎】ちゅうりょう
骨盤周囲に刺激が入るツボ。血流UP⤴️
仙骨部。お尻のわれめから少し上。
まだまだエアコンなどで体が冷えすぎてしまうこともある時期ですので、ツボのあたりをしっかり温めて巡りを良くしましょう☆
他にも妊活にオススメのツボはいろいろあります。
気になった方や、これから妊活を始める予定の方など、まずは鍼灸を一度体感していただけると嬉しいです!
妊活ブログ食事編
つつみ鍼灸整骨院の真船です。今回は妊活ブログ食事編です。
妊活するうえで何から始めれば良いか、どれが本当に良いのかよくわからないとお悩みの方もいるかと思いますが、一番重要なことは妊娠しやすい体づくりをしていくことです。
なかでも直結してくるのが食事!
私たちの体は日々の食事から摂取される様々な栄養素をもとにしてその機能が保たれています。ということは、どんな食生活をおくっているかでその人の体質なども決まってくるということになります。
忙しさゆえに食事の時間もまちまちでコンビニ食や外食ばかりの人と、食材一つ一つを味わいバランスよく食べる人..。
食事は毎日のことなので、積み重なったときの違いは一目瞭然ですね😓
しっかりこだわりたいけど料理も苦手で毎日の献立を考えるだけでも疲れてしまう😵…なんて私みたいな方にも簡単な、まず基本の調味料からでも変えてみると負担なく始められるのではないでしょうか☆
①食用油
一般的には安価なサラダ油を使う方が多いイメージですが、妊活を意識するならオリーブオイルやアマニ油のようにオメガ3脂肪酸を含む油がおすすめです。人間の細胞一つ一つは油膜でコーティングされているためできるだけ良質な油を摂取したほうが体にとっても良く、卵子や精子の質をあげるためにも意識してとる必要があります。
サバやイワシなどの魚に多く含まれるDHAやEPAなどもオメガ3に分類されるため、お魚料理からも摂取できます。
◎妊活により良いものをご提供できるよう、当院においても良質なDHA・EPAがとれるサプリメントを常備しています🐟
②砂糖
砂糖は東洋医学では陰性の食品とされていて、摂りすぎると身体を冷やしたり、栄養を取り入れる胃腸を弱らせてしまったりもします。
身体が冷えると血の巡りが悪くなるほか、妊活に大事なホルモンバランスが乱れることで子宮や卵巣の環境を悪くしてしまいます。
また、冷えによって胃腸の働きが弱くなると、血液の元になる栄養分を作れなくなり身体の血が不足してしまいます。
血が不足すると栄養分も運ばれにくくなり、、、と悪循環のループとなります😱💦
また、真っ白な砂糖は処理工程においてミネラルなどの栄養分を取り除かれた状態であるため、同じ糖なら、てんさい糖やきび砂糖のほうがミネラルやビタミンなどがより含まれています。
油も砂糖も普段の料理に使う頻度も多いため取り入れやすく、お惣菜や外食とはちがって自分で選び手をかけて体に良いものを摂取している実感も得られるため意識もかわってくると思います!👍
何をどのように摂取するかは、自分や家族の身になるものであり、それは未来のお子さんの元となると考えるとより体に良いものを取り入れたいですね。
妊活のご相談おまちしております。
妊娠に重要なホルモンと鍼灸の効果
つつみ鍼灸整骨院の院長の松岡です。今回は妊娠に関わるホルモンと婦人科疾患における鍼灸の効果についてです。
エストロゲンとプロゲステロン
まずは、妊娠に関与するホルモンについての説明です。女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が挙げられます。エストロゲンはいわば女性らしさを形成するホルモンで、思春期においては女性器の発達や骨端の閉鎖に、成人においては性周期や妊娠の維持、骨量の維持などにも関わり合いがあります。また、エストロゲンは男性にも重要な働きをし、男性の精巣と精巣上体の間の静脈網にはエストロゲンの濃度が高いことが分かっており、近年精子の形成にも重要な働きをすることがわかっています。
一方プロゲステロンはエストロゲンによって厚くなった子宮内膜に作用し、受精卵が着床しやすくします。また、子宮内膜の増殖を防ぐ働きもあります。
他の妊娠に関与するホルモンとしては、以下のものが挙げられます。
視床下部ホルモン
GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン):下垂体に作用しゴナドトロピン(FSH・LH)を放出させます。
下垂体前葉ホルモン
FSH(卵胞刺激ホルモン):下垂体前葉から分泌し卵巣を刺激、成熟・発育を促します。
LH:(黄体化ホルモン):視床下部のGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)の作用によって分泌され、卵胞を成熟、排卵させます。
PRL(プロラクチン):基本的に妊娠中、授乳中に高い値になり、乳汁分泌を促します。妊娠中でない時に、このホルモンが高値になることがあり、排卵の妨げになります。
女性ホルモンの周期と月経周期
次に簡単な周期の説明です。
月経周期は、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期に分けられます。
月経期:子宮内膜が剥がれ、血液と共に排出されます。
卵胞期:卵子の元になる卵胞が放出され子宮内膜が肥厚してきます。
排卵期:卵胞から卵子が排出されます。
黄体期:黄体からプロゲステロンが分泌され、子宮内膜がしっかりと厚くなって妊娠に適した状態になります。
月経の痛みの原因
女性は月経周期の中で妊娠に至らない場合、子宮内膜が剥がれ落ち出血をおこすのですが、その経血の排出の際に子宮からプロスタグランジンという痛み成分が分泌されるのですが、そのプロスタグランジンの過剰分泌により子宮が過度に収縮し、その際、虚血による循環障害が起こり痛みが発生します。また経血は、子宮内膜から分泌されるプラスミンという酵素の働きも作用し自然排泄されやすくなります。
鍼灸の婦人科疾患における効果は?
近年、日本は子宮筋腫や内膜症等の婦人病の患者様がとても増えてきています。子宮筋腫や子宮内膜症の原因は、女性ホルモンの関与があることは分かっていますが、まだはっきり分かっていません。当院にも子宮筋腫や内膜症、不妊症の患者様は多く御来院されるのですが、鍼灸は婦人科疾患における症状の軽減に非常に有効と思います。筋腫や内膜症が全く無い状態に戻すのは困難ですが、痛みなどの症状の軽減に有効です。また、子宮卵巣の周囲の血流を良くすることによって、子宮卵巣周囲のなどなどの改善、妊娠に関わるホルモンのバランスを整える、自律神経を整えて子宮・卵巣の機能を向上させる、子宮内膜をしっかり厚くふかふかにさせる等、妊娠に関して重要な身体機能の向上に大きな力になります。
また、不妊症においても鍼灸は有効です。なかなか子宝に恵まれず、何年も妊活をしているご夫婦の多くは、もちろん基礎疾患もあることも多いのですが、以外と多いのが、「不妊体質」になっていると言うことです。妊娠に至るのも妊娠に至る理由がありますし、なかなか妊娠に至らないのであれば、その理由は必ずあります。鍼灸を受診したからといって、100%の成功という訳には当然いかないのですが、少なくても現状の体質の改善や、妊娠しやすい身体作りをすることによって、あなたの身体を今よりも健康に導くお手伝いは出来ます。是非ご相談ください。
妊活向け「自宅でのお灸セルフケア」
こんにちは。つつみ鍼灸整骨院の真船です。
今回は妊活されている方へ『自宅でのお灸セルフケア』についてまとめました。
当院の妊活鍼灸治療では、全身の鍼治療とともにお灸も使用します。
お灸の温熱効果で全身の血行が良くなるほか、副交感神経を優位にするのでリラックス効果もあり妊活する方の体質改善にとても有効的です。
その他にも、お灸で期待できる効果として、
●血液循環を良くし冷え性改善
●ホルモンバランスや月経周期を整える
●妊活に関わる臓器への栄養を吸収しやすい環境をつくる など。。
妊活するうえで身体や臓器の冷えは大敵です!😣
血流が滞り冷えが強いと、子宮や卵巣に十分な栄養が届かず、機能低下につながりかねません。
また冷えがあると月経痛も強くでたり月経周期の乱れにも繋がったりと、妊活を進めるうえでさけられない壁の原因にもなりえます。
そこで当院では、治療でおこなうお灸の他にもご自宅でのお灸セルフケアをおすすめしています!
–おすすめのツボの紹介–
○足首(三陰交、太渓)
どちらも冷え症状に関係するツボです。婦人科系疾患に特に有効。
三陰交:内くるぶしから指4本分上
太渓:内くるぶしとアキレス腱の間
○下腹部(関元、中極)
子宮や卵巣の位置する体表面からダイレクトに温められます。
関元:おへそから指4本分下
中極:関元からさらに指1本分下
○腰部(腎兪、中髎)
骨盤周りを温めることで自律神経反射がおき血流も良くなり生殖機能の安定へとつながります。
腎兪:こしを掴んだときに親指にあたるところ。腰椎から指2本分外
中髎:お尻のわれめから少し上
見える範囲はご自身で、腰など自分では難しいところはパートナーの方と協力しながらお互いにケアし合えるとスキンシップにもなりますし、妊活自体を前向きに進めていける良いきっかけになれば良いなと思います(^^)
妊娠中のマッサージについて
つつみ鍼灸整骨院の根本です。今回は妊婦さんへのマッサージについてお話したいと思います。
妊娠中、肩こりや腰痛、足のむくみなどの症状に悩まされる事は少なくないでしょう。
その原因として…
- ホルモンバランスの変化
・ホルモンバランスが変化することによって自律神経にも影響を受け、血行不良を起こし、肩こり、腰痛を感じるようになります。
体型の変化
・お腹が大きくなるなど妊娠すれば、体型は変わってきます。重心が変わり、それを戻そうとする筋肉が常に緊張し続けるため、腰や肩、首に凝り感が生じます。
ストレス
・妊娠中の体調の変化や出産に対する不安など、精神的な面でもストレスを感じ、緊張状態が続く事で、肩こりなどを感じるようになります。
など色々な事が考えられます。
妊娠中の施術について
○妊娠中の鍼灸
妊婦さんへの鍼灸治療は主に「流産予防」、「つわり症状」、「安産治療」、「逆子治療」などを目的として行います。
○妊娠中に気をつけた方が良い場所
ここで妊娠初期に施術する事で流産の可能性があるツボ及び場合を紹介します。
- ①肩井(けんせい)
肩が凝った時に自然に自分で手を伸ばし、揉む位置にあります。
このツボは、子宮の収縮に作用する場所なので、強い刺激は避けた方が良いでしょう。
- ②合谷(ごうこく)
万能なツボとしてよく知られていますが、流産の恐れのあるツボでもあります。
③三陰交(さんいんこう)
婦人科系の特効穴と言われるツボですが、こちらも流産の恐れがあるツボです。
ただ三陰交は、安産治療や逆子治療の時に使用したりするので、刺激量は大事になります。
- 下腹部、腰部
下腹部や腰部への治療も流産の恐れがあるので、気をつけないといけません。
いずれも刺激量には気をつけて、セルフのお灸なので温める事で肩こり、腰痛の解消、流産予防にも繋がります。
○妊婦さんへのマッサージ
マッサージは、妊娠中の肩こりや腰痛などの症状には効果的です。
上記の場所への刺激量を気をつけながら施術を行います。
強刺激にならないように、普段より軽めの力での指圧をしたり、軽擦法や軽めの揉捏法などで対応するようになります。
○マッサージの効果
マッサージをする事で
①全身の血液循環を促進し、各組織細胞の栄養を高める。
②筋、腱の異常緊張、硬結を緩和させる。
③浮腫、うっ血などを取り除く。
④爽快な感覚を与えることにより精神を鎮静させる。
などの効果がみられます。
次にマッサージを受ける上での注意点の説明をします。
○妊娠初期での施術
一般的に安定期に入ってからの施術が可能です。
安定期前の妊娠初期の施術は、主治医と相談のもとで受けると良いでしょう。
○施術時の姿勢
妊娠中に避けた方がいい姿勢は、うつ伏せです。
うつ伏せになることで、お腹を圧迫する可能性があるので、施術の際は、横向きか座った姿勢で施術を受けるのが望ましいです。
妊娠中期及び後期で避けた方がいい姿勢は、仰向けです。
大きくなったお腹の重みで、下大静脈が圧迫されて、ショック状態になる事もあります。これを「仰臥位低血圧症候群」と言います。循環している血液量が減少するため、お腹の赤ちゃんにも影響が出る可能性があります。
自宅でのマッサージ
○パートナーとのマッサージ
お家でセルフマッサージをする時は、是非ともパートナーさんにやってもらうのが良いでしょう。夫婦の時間が作れ、精神的にもリラックスができ、より一層良い関係性を築き、お腹の赤ちゃんにも良い影響を与える、最適な方法かも知れませんね😆
以上、妊婦さんへのマッサージについて話してきました。
当院は、流産予防や逆子に対する鍼灸治療はもちろん、妊婦さんの肩こりや腰痛に対してのマッサージも行っております。
もし、気になる症状や分からない事がありましたら、お気軽にご相談ください。
逆子の矯正に有効なツボ
つつみ鍼灸整骨院の真船です。今回は『逆子』に対する鍼灸治療をまとめました。
赤ちゃん(胎児)は、本来頭が下向きになる【頭位】の状態で成長し自然分娩にいたりますが、 何らかの理由で頭の位置が上や横になっている状態を『逆子』といいます。
逆子治療をする時期で最も有効な期間は28週頃~32週頃といわれます。それ以上週数が過ぎると、赤ちゃんもそれなりの大きさまで成長していてお腹の中で回れるスペースがなくなってくるためです。
逆子での自然分娩は出産時に頭が出にくかったり時間がかかったりする可能性が高まります。 分娩に時間がかかり過ぎると赤ちゃんが低酸素状態になることもあり仮死状態や後遺症を引き起こすリスクもでてくるため、35週頃をすぎても逆子が直らない場合には、胎児や母体の状態を考慮して帝王切開での分娩を選択されることが多いです。
といっても、妊娠中期ではその40%が逆子であり、そのうち90%以上が出産時までに頭位にもどり自然分娩していると報告されています。
私自身も娘を妊娠中には逆子になった時期があり、逆子体操をしてみたり「回って〜😭」と話しかけながらお腹をさすったりもしましたが、それと同時に、このまま直らなかったらどうしよう..😖と不安に思ったこともありました。
・逆子体操で本当になおるの?
・手術の痕は残したくない。。
・帝王切開になると次の出産時も帝王切開になる事が多いと聞くし、できるだけ自然に産みたい…!
でも、、、
どうして鍼灸で逆子がなおるのか・・?
逆子になる原因は諸説ありますが、なかでも母体の冷えが強い場合になりやすいと多く言われます。冷えは足元から入りやすく、お尻やお腹、太ももなどが冷えてくると赤ちゃんは頭が冷やされすぎないように自発的にひっくり返るという説もあります。
実際の治療でも足先に刺激を入れ、よく温めます。
逆子の矯正で有効なツボ
◯至陰(しいん)
足の小指の爪根元にある「至 陰」というツボに熱めのお灸をすることで逆子が直るとされる特効穴。
◯三陰交(さんいんこう)
女性疾患に対する治療に特に用いられるツボで、血流の巡りを良くして足腰回りや子宮を温める効果もあります。
また、院での治療に加え、ご自宅でのお灸のセルフケアもお願いしています。
もちろん、お灸をするツボの場所ややり方などの指導もありますので安心しておこなえます。
温活をとりいれお腹の赤ちゃんが過ごしやすい環境をつくりつつ、残り少ない妊婦生活を穏やかに過ごせますように☆
*妊婦さんへの鍼灸治療は、逆子治療のほか、妊娠初期のつわり症状や産後の腰痛、胸の張りなど様々ありますので、お気軽にご相談ください。
胚移植後に注意すべきこと
つつみ鍼灸整骨院の真船です。
当院ではお身体に不調を抱える方やケガ、美容を目的とした鍼、マッサージなど多岐にわたり施術しております。その中でも、子宝・不妊への対応もおこなっており多くの患者様がご来院されます。
病院への通院に加えて鍼灸治療を併用することで、より妊娠につながりやすい体質改善を目的とします。
病院(西洋医学)においての具体的な治療方法の種類には、
○タイミング法 ○人工授精
○体外受精 ○顕微受精
などがあります。
順調に自然妊娠した場合であっても着床から妊娠初期の子宮内はとっても不安定で、これといった自覚が無くても無事に妊娠が継続することは決して当たり前なことではありません。
なかでも体外受精や顕微受精では、一度卵子を採取し受精させてからまた母体に戻すため、より一層の配慮が必要になってきます。
では、このような移植作業をおこなった後はどんなことに注意して過ごしたほうが良いのか?
そこについて説明していきます。
① 安静!!
理想を言えばこれに尽きます!
ですが安静にしすぎてもかえって血流が悪くなってしまったりもするので、基本的には普段通りに過ごしていただいて問題はないと思います。子どもを身篭るのはどうしたって女性ですし、旦那様はどうしたって代わってあげることはできませんので、この時期ばかりは奥様はお姫様です!(笑)胚移植後の超デリケートな母体には心身穏やかに安心して休める環境が必須です!!
② 休息
安静と似ているようですが、ゆっくり体を休めて質の良い睡眠を心がけてください。
忙しい日々の中での治療だとついつい自分の休息が後回しになってしまいがちですが、眠りが浅かったり寝る直前までスマホやPCなどをしていると脳が休まらず体にも不調が現れやすくなります。普段の生活でも大事なことですね。
③ なるべく振動を避ける
先にも述べたように、移植後の子宮内は超デリケートな状態のため過剰な振動や衝撃はやはり避けるべきです。普段通りの生活で問題はないかと思いますが、長時間の車の運転や自転車などはあえてこの時期にする必要性はないと思います。そのような状況になった場合は、体調を最優先で休憩をいれながら行うことをおすすめします。
④ ストレスを溜め込まない
本来、妊娠しやすい体質にするには副交感神経を優位にする、簡単にいうとリラックスした状態にする必要があります。
逆にストレスがかかっている状態は交感神経が過敏になった状態です。交感神経が優位になると、血管が収縮して血流が悪くなり、妊活に肝心な子宮や卵巣機能への栄養も行き届きにくくなります。
またストレスによるホルモン分泌への影響も不妊の原因に大きく関わってきます。
着床から妊娠初期には、様々なホルモン分泌がおきることで妊娠を維持しようとします。なるべくストレスがたまらないように、趣味や息抜きの時間を作ったり、うまく自分をご機嫌にさせることもとても重要になってきます。
赤ちゃんがいる未来を考えた時に、そこに至るまでにどれだけの治療を受けてきたか、その度にどれだけ身体に負担をかけてきたか、何度も治療を繰り返していたなら精神面への負担もかかります。男性側に不妊原因がある場合も同じように。
共に臨んできた治療の日々を振り返る時間も大事です。そう考えると自然と体を大事に扱おうと思えてくるはずですよね(^^)
胚移植前後の鍼灸治療は血流改善により着床率もあがるとされていますので、とてもオススメです!
妊活に大事なツボの指導やセルフ灸のやり方など、東洋医学的視点から治療しながら患者様がより安心して妊活に臨めるように対応致します。
ご不明な点や不安に思うことなどがありましたら、お気軽にご相談ください(^^)
妊活中の冬の過ごし方
つつみ鍼灸整骨院の鍼灸師の真船です。
日に日に寒くなってきましたね。
冬は、東洋医学では「腎」と深い関わりがあるとされています。腎とは「精」に関係するもので生命の根源であり、「妊活」とも深いつながりがあります。
寒い冬の間をどのように過ごすかによって暖かい春がきてからの体調にも影響が出てきます。
では、冬の間をどのように過ごすと良いか、、
大事なことは、
①質の良い睡眠
②身体を温める(特に足先、腰まわり)
③根菜類・貝類・黒い食べ物を摂る
根菜類は身体を温める効果が高いとされています。また「黒」も冬や腎に属する色とされているため黒い食べ物(黒豆、黒ゴマ、海苔、ひじき等)や、貝類(牡蠣、しじみ等)どれも腎のパワーを高めるものなので積極的に取り入れると良いと思います。
パワーを取り入れ温めてぐっすり眠る!
寒い時期にこそしっかり「腎」を育てましょう!